辻詩音ライブ@渋谷チェルシーホテル(8/25)


ここ最近ちょっと忙しくしてたんだけど、月曜日は楽しみにしてた辻詩音のライブに行ってきた。

ガラガラのフロアに入って、完全に韓国から顔つきまで持ち帰った某じゃもんの人と、スヨン推すヨンのAさんと軽く会釈。24歳で厄年だというロックバンドの演奏をぼんやり聴きながら待っていると、ヲタ風の人やふつうの若い人、女の人、ご年配の方、耳を手で押さえながら入ってくる男の子…色んな人が次々に入ってきた。*1

昔のパフュームのラジオで、かしゆかが「正直と素直の違い」がわからなくてリスナーに聞いてたのをいま思い出したんだけど、たとえばCandyの声が「素直」なら、詩音ちゃんの歌声は「正直」だった。

なんかね、声がすっごく”きれてる”の。詩音ちゃんの声に対しては、なんか声質とか声量とか声域とか言いたくないんだよね。彼女のパーソナルな部分から生まれてる歌声だと思うから。オレさんが「嘘がない」って言ってたことにものすごく納得したんだけど、たとえば正直で「ある」っていうよりも「躊躇がない」「迷いがない」っていうふうに、〜が「ない」って言ったほうがどこかしっくりくる。あからさまに変テコな声とかヌルいことじゃなくて、僕は単純に聴いたことがないと思った。

辻詩音です!イェイ!」「イェイ!イェイ!」「ありがとっ!!」

MCも独特のテンポですごくカワイイ。特にね、この「ありがとっ!」の「とっ」で短く切る言い方が、なんかいまちょっと振り返ってみても不思議と印象にのこってるんだよなー。なんでかわかんないけど。チェルシーホテルのステージに立つのは2回目。16才のとき初めてこのステージに立ったときは武道館みたいに人が遠かった話etc。

「みんな見守っていてください、、いや見守らないでください!いっしょに行こぉ〜よぉ〜〜〜」

5曲のうち最後に弾き語りで歌った「sky chord」は、とてもいい歌だった。16才のときこのステージで歌ったあと、高校を辞めたときに作った曲だそうです。詩音ちゃんも「大切な曲」って言ってた。

メジャーデビューを控えたこの時期に、関係者でいっぱいの、とはいえガラガラの小さなライブハウスのステージで歌う彼女を見ていたら、ふだん引き伸ばされている時間が、”今”の一点に向けてどんどん縮減していくようだった。デビュー前のつかの間みたいなこの日のステージを、遠い未来にいつか懐かしい気持ちで振り返るときは、詩音ちゃんには幸せになっていて欲しいなって思う。いい曲だっていうよりも、とてもいい歌だった。

終了後、物販はないけど俄然そのつもりで並んで「ブログ楽しみに見てましたー♪」とか軽くご挨拶したんだけど・・・なんか、やっぱりあの列は関係者がリアル挨拶するために並んでたっぽいです(´□`;)アイヲタ乙。。

*1:実際は業界関係者の方が多かったようですw