田島ゆみか出演 舞台『羊と兵隊』@下北沢本多劇場(7/26)


ゆーみか!オイっ!ゆーみか!オイっ!

4月のCandyバースデーライブ出演時に、圧倒的な天然トークで観客の腹筋崩壊を招いてみごとにわれわれから逃れ去った田島ゆみかちゃんの舞台。めちゃめちゃ楽しみにしてました!!一般的には、岩松了の作・演出の舞台、あるいは中村獅童が初めて小劇場の舞台に立つ、離婚後の辺見えみりが出演など、何かと話題性の高い舞台で、芸能人がわっさわっさ見に来ていたようです。もちろん、May'nちゃんとCandy平田薫ちゃんもね!!

で、舞台の感想はというと、、、

いやー、重かったwwそして正直よくわからんかったwwwww(゚▽゚*)


でもなんだろう、観劇後こうやって「わかんなかったー(笑)」って笑いたくなったんだよね。とりあえず笑うことしかできないしほんとは笑えないはずなんだけど、思わず笑ってしまうことにも倫理があるっていうか、大文字の言葉を使うなら「希望」が開けるみたいな、そんな感じがしました。「獅童がもってるのはiPodに違いない」「キキはストッキングを急いで脱いで自殺したに違いない」「ゆみかちゃんあんなに痩せてたっけ?」とか的外れなことばっかり言ってたぼくが言うのもなんなんですが(´Д`)

どの国とどの国が戦っていて、誰が敵で、何と戦っているのかわからない、架空の国の戦時下に置かれたある”家”におこるお話は、曖昧な時代設定や、薄汚れた衣装をつねにまとっている不自然な役者の存在から、全体としては、具体的な場所を離れた”戦時下という場”をつくりあげている。政略結婚を受け入れることや、男が身代わりとして戦争に行くことの意志と運命については、圧倒的な”書き言葉”をセリフとして話さなければならない役者と脚本の関係を思わせたりもして、”意味”や”言葉”をもとめて、つねに落ち着かなく怒りっぽく転がっていく役者は、脚本という一つのバケモノが、その姿や形を変えて現出しているもののようにも感じた。空疎さのスピードが上がれば上がるほど、どこか居心地の悪いおかしみを帯びてくる。

後半出てきた、頭に包帯を巻いた/白塗りで目から流血している兄の存在や、最後のキキの首吊りはとてもキッチュなんだけど、お約束というかそもそもがキッチュな紋切り型として演出されているようでもあって、ほんとうにぼくが不気味に感じたのは、男がしばしば思い出す「無数のタイヤが転がる砂ぼこり」の情景であり、まだその時点では本当に存在するかどうかがわからない、いわば「架空の兄」の住んでいる「納屋」が焼かれてしまう場面だった。とはいえ、先に挙げたキッチュな演出も”不気味さ”と通底するものだし、本当に”不気味”だと感じたことも、どこかでおかしみに転じたりする。要するにどちらかどうっていうことじゃないんだよね。

「正直よくわからんかった」って書いたように、残念ながらオチはつけられません。。。ただ、この舞台を見たことで「ゴロっ」と残った何かはあって、いつかもっと後になってそれを思い出すときは、ギリギリのところで「笑ったっていい」っていう感覚と一緒に思い出すんだろうなと思います。あ、それと終演後のニッコニコのゆみかちゃんのとびっきりの笑顔と、衝撃のパイタッチも一緒に!!w あ〜マジでゆみかちゃんカッコよかったわ〜(〃▽〃)