藤田麻衣子フリーライブ@亀戸サンストリート(6/21)

小雨が降りしきるなか、前にYoutubeで見てちょっと気になってた藤田麻衣子のライブに行ってきた。全曲サポートなしのキーボード弾語り。開始前に、会場のお客さんの7割が若い女の子という客層だったので、ライブの日にち間違えてきちゃったなとリアルに心配になってた。雨にもかかわらず約200〜250名の入り。
名古屋弁が混じるおトボケトークとアニメのキャラのような話し声、水をやたらグビグビ飲む姿がすごくかわいかった。心の中で「コロボックル…」ってつぶやいてたのは内緒。あと曲に入る前の、静止する姿がとても印象的。あの、高跳びや走り幅跳びの選手がスタート前に見せるような空気でキーボードに向かって構える所作は、独特な雰囲気を作ってる。というかかなり大事な部分だと思った。
技術はそれほど高いわけじゃないけど、もの凄くクリアで好きな声質。何曲目かの綺麗なヘッドヴォイスで入る曲と、最後にやった曲がよかった。その曲の前に、”落ち込んでる友達を連れて行くので励ましてあげるような曲を聴かせてあげてください”とコメントをもらったというMCがあって、ぜひ聴いてくださいという内容だったんだけど、”特定のファンの方のメッセージをフィーチャーするのはあまり良くないと思うんですけど”と断りを入れるしっかりさも好印象だった。
最後の曲を聴くと、なぜ彼女と同世代の女の子が7割もいる客層になるのかすごく納得した。何人も泣いてるコがいた。ぼく個人としては確かに趣味が違うけれど、「クサレJ−POP!」とか言う前に、彼女の歌を求めてる何人もの人の真剣な感情は、誰もバカにはできないと思った。すごく勉強になったライブでした。