SHINee 正規2集『LUCIFER』


昨日(7/20)、タイトル曲「Lucifer」のFULL MVが公開になりました。各所で、おそらく衝撃とともに受け入れられているんじゃないでしょうか。
正直絶句するほどカッコイイ。
斬新なヘアメイクと衣装、大胆なイメージチェンジ、手首や指の動きが特徴的な振り付け。そのすべてが「Lucifer」という曲のパフォーマンスに過不足無く結びつけられていると思う。『LUCIFER』の先鋭的なコンセプチュアルワークは、同じくSMエンタのf(x)『NU ABO』の流れを汲んだものよね。最近のSMエンタの尖り方とコンセプトの構成は怖いくらいにキレてるわ....
ぼくはSHINeeについては「硬質さ」のイメージで捉えていたのだけれど、今回の「Lucifer」では、その「硬質さ」に「色」が入ったような....たとえば、細くて長い美しい刀剣を一振りすれば光の粒子が飛び散って草花が繁茂するようなイメージを持ちました。それはある意味、グロテスクでもあるのだけど。
前作の「Ring Ding Dong」のMVでは背中に大きな羽を生やしていたメンバーたち。アレは”羽が生えた”のではなく、地上に降り立ったばかりの堕天使が大地をリンディンドンと揺らしていたんですよね。今回の堕天使ルシファーたちは、自由を謳歌し(ファッションを楽しみ人間が作った車にも乗り)、人間の世界に適応したのだろうか。おそらく違う。

今回のアルバムとコンセプトイメージから感じるのは、「合いの子」感だったから。


1〜7曲までの流れがすごく好きなんだけど、そのうち韓国人の作家が2曲、外国人の作家が5曲つくってる。僕が今回感じた「合いの子」感は、ルシファーのビジュアルイメージもそうだけど、SMエンタのアイドルのなかで、外国人作家の曲を最もうまく消化して歌ってるのはSHINeeなんじゃないかという直感とともにあります。

たとえば、SNSD「Show Show Show」やf(x)「Ice Cream」を作ったキム・ブミン&ジヌのコンビの仕事「Electric Heart」も、前2曲に較べればジヌの作家性がより背後にあって、むしろ他の外国曲との親和性が高く、『LUCIFER』というアルバムに曲が奉仕しているように感じる。SHINeeに元々備わっている強烈な個性の賜物というよりは、外国曲を歌うことのある種の「薄さ」とか「来歴不明さ」を通して、SHINeeSHINeeになるみたいなことを思った。まぁもう何を言っとるんだという感じですが、要するに今回のSHINeeのアルバムもMVも最高だってことです。めちゃくちゃ好きですよ!

今週のミュバン(7/23)でカムバ。ミノくんも踊れるのか心配もありますが楽しみですね^^




SHINee 2nd Album『LUCIFER』
2010.7.19