Perfumeのこれからに興味があります

僕みたいなPerfume初心者のピヨピヨぴよっこが、BEEカメの映像を見るということは、なにもバックミラーを挟んで過去ばかり見るためでもなく、ましてやパフュヲタとしてカルトな知識のデータベースを構築するとかいったつまらないことではなくて、Perfumeのことが大好きな大部分の人と同じように、Perfumeの”いま”と”これから”に興味があるから見るということだと思うんです。
楽曲だけを冷凍パックさながらに取り出して音楽的に批評したりすることはもちろんできるし、必要なことだと思うけど、見えるモノが真実だけじゃないとわれらPerfumeが歌うように、時には安全な距離を保った位置からなされるそのような評価よりも、「おいしいレシピ」や「スウィートドーナッツ」が紛れもなく2003年の彼女たちの声の記録であることを思い知って自らの現在を引き裂かれてしまうような体験のほうが、よっぽど大事で豊かなときだってあるはずだと思ってて。
bitterでの「おいしいレシピ」を見ているときに、2003年8月2日の夏祭りに行った日の夜のこと───かしゆかとのっちの気分が高まってスタジオで自主練習していたときの様子───を同時に思い浮かべることが、彼女たちの現在を知ろうとすることでなかったなら、BEEカメの映像を見ることは偏見とともにあるアイドルがそうであるように、いとも容易く感傷というレッテルを貼られて一挙につまらないものになり下がってしまう。もう一度ちゃんと言っておきますが、BEEカメの映像を見るということは、Perfumeの現在と未来を、アイドルとしての彼女たちの生の全体を知ろうとする稀な体験なんです。
確かにPerfumeをよく知らない人が見ても楽しめるかどうかは怪しいですが、もうすでにPerfumeを好きになってしまっている人は、これらの奇跡的なドキュメントを「稀な体験」として享受できる下地が整った希有な人だと思うんですよ。というかこんなに言わなくても、みなさん普通に見てるんですかね・・・。