tron@六本木スーパーデラックス(6/14)

ランカちゃんイベに早朝から並んだので、間違いなく寝るのはわかってたけど、行ってきましたー!木下美紗都さん目当て。やっぱいまは、「女性ソロシンガー」っていう括りで色んなジャンルの人を見たい気分なんですよね。
出演者は、Akane Hosaka、木下美紗都、Christopher Willits, FilFlaの順で、各30分ずつのパフォーマンス。離れ小島みたいなソファーの配置でかなりくつろいだ雰囲気。

木下美紗都

エレキギターの弾き語り。もう忘れちゃったけど『海 東京 さよなら』から2〜3曲やって、後は聞いたことがない曲でした。曲名もわからなかったけど、最後にやった曲は、ちゃあぽんが出演してる映画『彼方からの手紙』の主題歌なんだって。ちょ!知らなかったよ!!
木下さんの歌声は、これはCandyや他のシンガーさんと較べて、はっきりとした違いとして感じたんだけど、「訓練されてない声」なんだってことでした。おそらく発声や歌唱法についてのスキルフルな次元から離れた/降りたところで歌ってる。向かうベクトルが「曲」にあるんだなって思いました。


その感じをすごくよく表してる本人の言葉があるので、引用してみます。

個人で曲作りをしていくうちに、大学の時に友達が作っていた映画の音楽を頼まれたりもしていたんです。でも、やっぱり歌を作りたい。〈歌いたい〉じゃなくて〈作りたい〉って思ったんです。なぜか、何の疑いもなく。

http://www.bounce.com/interview/article.php/3332


〈歌いたい〉じゃなくて〈作りたい〉


これってすごく面白くないですか??
ぼくにとっては目から鱗で、彼女の歌声や歌い方から感じたことがすごく腑に落ちたんですよ。


演者としてステージに立ってる人がいるけれど、観客と演者との間には「曲」っていう媒介物があって、もしかしたら演者と客は直接視線を交わすことはないんじゃないかなーって思ったんですよ。「曲」に向けてお互いが同じ方向を向くっていうか。だから何?って感じですが、要するに「曲」に対するスタンスがぜんぜん違うよなーって話です!

だから書かれる曲もぜんぜん違う。まぁ、うまく説明できないんですが、こなへんの違いをすごく感じて面白かった。歌いたいのか、作りたいのか。

あっ、さっき「直接視線を交わすことはない」って言ったばっかでアレだけど、何かの曲で、高い声を出すときにほんの少し笑ってるように見えたのね。そう見えたってだけかもしれないけど、なんかね、それでホッとするところがありました。

木下美紗都 − ボーイ・ミーツ・ガール


他の出演者のレポも書きたいけど、力量もないし長くなるのでちょっとだけ。

クリストファー・ウィリッツ

この日のベストアクトは、クリストファー・ウィリッツの3曲目か4曲目にやったパフォーマンス。ラップトップ2台とサンプラー?その他よくわかんないけど、とりあえずギターを使ったDSPサウンド坂本龍一と共作した『Ocean Fire』は正直退屈だと思ってたけど、ソロでやるウィリッツはけっこうポップなギタープレイも魅せてくれて一気に目が覚めましたw

コントロール外の音の制御っていう要素が入ってくるとやっぱスリリングですよ。あと、ギター鳴らしてつまみいじって、ラップトップいじってってほんとせわしなく細かく動いてて、彼は大きな体をしてるのに、まるでバッタかなにかの小さな昆虫だった(´ー`)

その動きも面白かったし、低音の長い周波数の音圧が、遅れながらグングン体に当たるんですよ!壁3面を使ったVJも合わさって気持ちよかったなぁ!


終演後は、なぜかそこにいるぱふゅヲタの某氏と一緒に、木下美紗都さんと、たまたま遊びに来ていた『彼方からの手紙』の監督、瀬田なつきさんにガッツきましたwwアイヲタでサーセン。そして空気読まずにちゃあぽんちゃあぽん言ってサーセンした!木下さん若干引いてたよねっ!!

木下さんがこの日やった曲は、音源化はまだ未定だそうです。瀬田さんはこないだ9nineの「Show time」を買ったそうです。木下さん、近くで見ると頭の形が卵みたいできれいでシャープな方でした(我ながらなんつー褒め方だとは思うがw)。瀬田さんはふわふわした不思議な人でかわいらしかったです。未来の巨匠に向かって一度くらい「かわいらしい」って言ってみたかったのよねー(´U`;;


瀬田なつき×木下美紗都 SOUNDTRACKS

瀬田なつき×木下美紗都 SOUNDTRACKS

Ocean Fire

Ocean Fire