信近エリ ライブ@渋谷SPUMA(6/29)

信近エリの名前を知ったのは、ちょうどCandyのことを調べていたときで、デビュー時期が近いこともありちょくちょく名前を見かけていました。大沢伸一プロデュースのハウス系シンガーという認識です。
デビューから3年程経ち、ライブ活動を再開して2回目となるこのライブ。現在の彼女がどんな歌を歌っているのか、楽しみにして行ってきましたよ(*´ー`)

  1. doubt(未発表オリジナル)
  2. Yes I am(カバー)
  3. 水模様(未発表オリジナル)
  4. 靴を鳴らそう
  5. standing in the way of control(The Gossip カバー)
  6. Green Light(Jamie Lidell カバー)
  7. 七色の祈り(未発表オリジナル)
  8. 鼓動


食事をしながらのカフェライブ。約1時間。サポートはエレアコエレキギター。信近さんは着席してハンドマイクを使用。

予想はしていましたが、アコースティックの印象が強いライブでした。これが僕にとってはすごくよかった。CDで聴く曲調より断然こちらのほうが好み!!1st Album収録の「鼓動」のアレンジも、もともとこういう曲なんじゃないかと思わせるぐらい自然で、音源にあるややトゥーマッチな印象もなく、彼女の歌声が十分に生かされてました。

信近さんの印象は、「アルミニウムの顔色の女の肩はなだらか」(byキリンジ)という言葉がパッと思い浮かぶほど異国?というか異星?を思わせるような無機的な感じがある一方で、とてもパンキッシュな歌い方をする人だなぁと思いました。全体的に低音域に寄った歌声で、高音域への移行が少し苦手なのかなという印象はあるものの、迫力のある伸びる声は目が覚めるほど。そしてそれが「信近エリ」の”特徴”として聴取されることなのかもしれないけど、それとは少し違った印象のある「水模様」「七色の祈り」のバラードの2曲がすごくよかった。

「水模様」は、”耳に届く音のイメージ”が”水面に触れたときのイメージ”に近いということ思って付けたタイトルだそうで、主にエレアコによるしっとりとしたシンプルな曲。この箱は地下にあってちょっとした「洞穴」のような場所だったんだけど、このとき外は雨が降っていて、曲がフェードアウトしていくと同時に雨の音が聴こえてきて、曲の雰囲気と合わせてほんっと素敵だった。


そして「七色の祈り」は、この日一番印象に残ったんだけど、ほんとにほんとに素晴らしかった。


曲が始まる前に、”小さい頃に初めて虹を見たときにもった秘密”が歌詞の裏テーマだという話をされていて、ぼくはそれだけで不思議っていうか、全く違う感覚に触れた気がしてすごく興味をもった。歌は、あまり出ないんじゃないかと思ってた高音のきれいな声でほぼずっと歌っていて、声の伸びのあとに軌跡が残るような素敵な歌声でした。夢のなかで虹を見ているような、虹へのあこがれと、でもどこかしらの断念とを含んだような気持ちが、自然と思い浮かんでいました。ほんと素晴らしかった。これは音源のリリースを期待したいです。


次回ライブは、8/20@OTODAMA SEA STUDIO。
逗子の夕暮時から夜にかけてのライブだそうです。

nobuchikaeri

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信近エリさんの近況についておそらく情報が少ないと思います。なのでトークの内容を覚えてる限り載せておきます。

  • doubtは最近作った曲。とても気に入っている。
  • 松藤量平くんは初めての壁だった。純日本人でこんなに歌がウマイ人がいる。たぶんずっと壁だと思う。
  • 髪を切った。ずっと長かったから今でも新鮮。メガネとショートカットは代名詞にされるのでイヤだった。年を重ねるにつれ色々受け入れられるようになった。
  • いちど坊主にしてみたかった。頭の形が悪く、絶壁なうえに左右の頭が張っている。頭の形の悪いエイリアンになる。いやエイリアンにもなりきれない。美容師さんに説得されてよかった。礼状を送りたい。
  • The Gossipのカバーは、録音した音源がある。きょうはそれに近い形で演奏する
  • Jamie Lidell「JIM」は最近気に入ってよく聴いている。歌心があるのに機材オタクなところが衝撃だった。ぜひ検索してみて下さい(※検索しましたw)
  • お客さんに配ったカードの裏は、全部手書き。軽い気持ちで引き受けたものの、100枚くらい書いて大変だった。最後のほうは字が汚い。

順番の前後はあるかもしれません。雰囲気抜きの内容のみ。リリースに向けて動いてはいるみたいですよ(*´ー`)