KARAファンミーティング「今、伝えたい言葉...」ライブ・ビューイング@新宿バルト9(6/11)


おそらく日本全国で一番混んだであろう新宿バルト9で観てきました。429席の会場は満員御礼。客層は幅広く、特にコレと言った層を特定できない感じで、他のK-POP関連イベントに較べるとやはり男性が多い。今の日本のK関連イベントで男女比が5:5になるのは、おそらくKARAだけだと思う。
詳細なレポはぜひ現地組にお願いするとして、ぼくはざっくりした感想を書いておきたいと思います。

物語の崩壊と再出発

今回のファンミは、文字通りKARAの「再出発」を見せたと同時に、「新しいKARA」の姿と可能性を見せたイベントだった。

(credit: kara-t.com)
もしこう言ってよければ、4人時代のKARAが第一期、ハラ&ジヨンの加入からカラ事態までが第二期、そして昨日のファンミを境に第三期のKARAが始まったんだと思う。少なくとも僕の個人的な”KARA物語”は、昨日で一度崩壊したしすぐにまた始まった。なんかね、運営サイドのモヤモヤに覆われて見えなくなってたKARAの姿がちゃんと見えたのよ。霧が晴れたっていうかね、ああやっぱりオレはカミリアだと思ったし、KARAに代わるアイドルは他にいないと思った。
KARAは奇跡なのよほんと。

新しいKARA

昨日のファンミがひとつのターニングポイントだと思ったのは、主に二つの理由がある。ひとつは、KARAによる「ライブ」の可能性が開けたこと、もうひとつは、「日韓の区別なく活動する」という意志が明確に見えたこと。

KARAの「ライブ」の可能性

「ライブ」の可能性については、まず会場の作りに驚いた。過去のファンミはせいぜいステージに垂れ幕があるぐらいの簡素なものだったのに、今回はKARAの単独イベントでは初となる花道が作られたり、階段や巨大映像スクリーンや照明の演出も含めてライブさながらの演出。”プレライブ”という意味合いもあったと思うんだけど、ファンミのイメージが全然違ったのよ。タオルケットを腰に巻かないファンミ!
特にアンコールの、Honey、Pretty Girl、そしてRock Uの3曲を続けて披露した流れは本当に素晴らしかった。途中から振りを崩して花道を縦横無尽に走り回るKARAの5人。キャッキャキャッキャと走って飛び回る姿がほんとかわいくて、すれ違いざまにハイタッチとかして、なんかもうこの世の幸せがすべてそこにあった。
縦横無尽に走り回ったあと、そそくさとゴンドラの定位置に収まるかわいさ。初ゴンドラはやっぱり怖くて片方の手摺にしがみ付くジヨン。Mカで初1位を獲ったときの泣き顔キャプチャにも懲りずに、ひとり号泣しながら歌うスンヨン。Pretty Girlのとき腕を挙げてみんなで「イェー!イェー!」するカミリアたち。落ちてくる風船と銀テープ。一旦階段の上に捌けてスクリーンが降りたあと、「終わったと思った?」「ほんとに終わりだと思う?」ってイタズラっぽく言ってはじまるラストのRock U。再び花道に繰り出し、花道にしゃがんで至近距離でカミリアにマイクを向け「ろっきゅーばっせ?」と問いかけるニコル。「帰りたくな〜〜〜〜い!」と言って花道の中央に5人集まるKARAたち...。
KARAはもう「ライブ」ができるんだよ。しかも5人揃って。メンバーたちが口々に「単独コンサートやっちゃおう!!!」って言ったことがほんとにほんとに嬉しかった。


















(credit: kara-t.com)




日韓の区別なく活動するKARA。ひとつのカミリア

今回のファンミは、DSPが「日韓の区別なく活動するKARA」という明確な方針を示したファンミでした。韓国の会場で日本語詞の「ジェットコースターラブ」が初披露され、逆に日本語詞オリジナルの『今、贈りたい「ありがとう」』が韓国語詞で披露された。
韓国のKARAと日本のKARA。あるいは韓国のカミリアと日本のカミリア。もちろん今までも「KARAはひとつ」「カミリアはひとつ」というスローガンはずっと語られてきたのだけれど、僕はそのスローガンに安易に乗ることはできなかった。なぜならそれは中身の伴わない、あるいは事態を直視しない思考停止のためのとても空虚な言葉にしか思えなかったから。KARA事態以降、そんな安い物語の茶番が繰り広げられる状況にも正直うんざりしていた。
そんな矢先、他ならぬ韓国のファンミで初披露された「ジェットコースターラブ」。会場では大歓声が起こり、韓国のカミリアが日本語で合いの手を入れていた。もうね、これ聴いたとき涙が止まらなかったよ。

僕はKARAの日本活動以降、ずっと韓国のカミリアに対して申し訳ない気持ちでいたんですよ。カラ事態の真っ只中の韓国の掲示板で読んだ「プリティーガールでゴム手袋をしてみんなでイェーイェーやってた頃に戻りたい」って言葉がずっと忘れられずにいた。「日本活動なんてやらなければいいのに」。それが本心だったから。
でも今回、日本の曲も同じように愛してくれてる姿を見て、初めて「カミリアはひとつ」という言葉がちゃんと届いたのね。何にも知らない人からみたらバカみたいに見えるでしょ?ひとつもオシャレじゃないしダサいでしょ?でもそれは本当なのよ。「韓国のKARA」と「日本のKARA」。その二つから成り立つ僕のKARAの物語は、昨日で終わった。これからは後ろめたい気持ちなしに日本活動も応援できる。そこには修飾語の付かない「KARA」がいるだけだ。
多分ここから新しいKARAの物語を始めることができる。そんなふうに思ったのオレだけかな?

「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」

最後は印象に残ってる雑多なことをつらつらと。
6.11は、KARAがカミリアに二度と心配をかけることがないよう約束する”KARAがカミリアに愛を告白する日”として、「カミリアデー」という記念日になった。で、ケーキが出てきて皆と写真を撮るという流れになったんだが、司会が「じゃあ次は変顔で!」という前にすでにニコルはじゅうぶん変顔で写っていた。ローソクの火を消すとき皆で消してくれという司会の言葉に、律儀に「フーッ」と声を出して反応するヲタどものポテンシャルが素晴らしい。
ヲタのポテンシャルについて言えば、スンヨンが理想のタイプを話し始める前に、口々に自分の名前を叫ぶヲタどもも大好きだし、「愛と友情のどちらを取りますか?」という質問に「友情」と答えたニコルには「おおーっ」と賛辞を送り、同じく「友情」と答えたスンヨンにはブーイングを浴びせるとか優秀すぎたw
カミリアが予想する「愛より友情を選ぶランキング」の最下位になったジヨンが、「じゃあ私カレシ作っちゃいますよ!」と言ったときのヲタの湧きっぷりは、想像するに「ハイ、オレー!オレモー!」みたいな反応だったのではないか。「一番フラフープが上手そうなメンバー」におそらく骨盤の頑丈さを理由にギュリを選んだカミリアたち。確かにヲタは日本も韓国も変わらないww

(credit: kara-t.com)
メンバーが用意したプレゼントの抽選会のとき、ギュリが用意したのは、シムタの傍聴券2名様だったんだが、名前が書かれた当たりクジを箱の中に戻してしまって、「探しますから!」とずっと箱をひっくり返して一生懸命探していたのもKARAらしかった。
KARAらしさということで言えば、「カラがカミリアのファンになります」ってことで、”カミリアは私のものジヨン”みたいな感じで、メンバーがカミリアのために応援ボードを作ってきてたんだが、ジヨンは二行分あって二つ掲げきれずに、膝を上げてなんとか掲げようとモタモタしてるのが死ぬ程かわいかった。で、カミリアが叫ぶ「カラ!カラ!カラ!」の揃ったコールに対して、KARAが言う「カミリア!カミリア!」のコールが終始グダグダw ハッピーバースデイの歌を歌ったとき、メッセージ主の名前を誰も覚えておらず、一斉に画面を振り返って名前を確認したのも全部KARAらしくて安堵した。
「Wait」の出だしを忘れかけたギュリを見てすぐにフォローに入って歌おうとしたニコル。「生まれ変わってもKARAになりたいですか?」との質問に「はい」と答えるも、3回とも嘘発見器で「アウト」が出るジヨン。「この機械壊れてます!」とか言い訳するのがかわいくて、最後は「カミリアになりたい」ということで一段落とか笑ったわw


あとやっぱり印象的だったのは、カミリアからのメッセージを読んでKARAがひとりずつ挨拶をする場面。

  • “カラーらしくさっそうと帰ってきてくれてありがとう”
  • “つないだ10本の手、五つの微笑、一つの心”
  • “前だけ見て駆けて来た時間忘れないで下さい”
  • “大変な時間よく持ちこたえてくれてありがとう”
  • ”カラ、ファイティン!”

(source: mydaily)

大型スクリーンに写し出されたメッセージが読み上げられているときも、すでにメンバーは涙を浮かべていて、カミリアに挨拶するために前を向くとき、ジヨンは涙を拭いてから一番最後に振り返った。こういうときあんまり泣かないニコルが、涙を我慢して限界まで耐えたあとに泣き出してしまう。「皆さんに辛い思いをさせてしまってごめんなさい」「ただずっと思ってきたのは、カミリアの皆さんがいるから大丈夫だということ」「いつも応援してくれてる気持ちが伝わって、もう本当に感謝だけです。頑張ります」。ジヨンも涙で途切れ途切れになりながら、少しずつ言葉を発していて、最後はやっぱり「ありがとう」だったのね。「ごめんなさい」も確かに聞いたけれど、「信じてくれてありがとう」って言葉が何よりも嬉しかった。というかもうジヨンを泣かせちゃダメだって!!!!


最後はとても印象的だったギュリの言葉で締めておきます。
「私たち5人は歌うのが好きで、ダンスが好きで、舞台に立つの好きです。それで始まったKARAです」「私たちは、私たちがやりたいことをやっているだけなのに、どういうわけかこんなにも愛情をくれて、幸せな仕事をしていると思っています」「”最後まで守ってあげるよ”と言う言葉、私たちを信じてくれたカミリアを抱えて、私たちが守っていきたいと思います」。

KARAとカミリアの関係は、今でも蜜月です。そう、今でも変わらずに。

色んなものが繋がったファンミでした。ジェギョンの喉に直接流し込む水飲み最高だったなー!だなーっ!