『GO GO サマー!』感想

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真夏の平日、得意先に向かう途中でガソリンスタンドに寄る。窓を開けると、ガソリンスタンドのUSENから、低音の抜けたシャカシャカした音で「ごーごーさまっ おっおっおー♪」と聴こえてくる。窓を拭く店員の向こうには、部活に向かう女子高生が一人で歩道を歩いていくのが見える。片側一車線の国道沿いの縁石が眩しくて少し視線をあげると、通り過ぎる二人乗りの原付バイクのバックミラーが光った。窓を閉めて、振動を感じながらガソリンスタンドを出て、のっぺりした順光のなか、遠くに見えるコンビニの看板と、真黄色の中央線を眺めながら彼はこうつぶやくだろう。

「ごーごーさまっ フフンフン♪」

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いまさらですがゴゴサマ。
いやーある意味突き抜けたよね。珠玉の名曲群を持つKARAの楽曲の中ではもうね、どんなに取り繕ってもズバ抜けてダサイ!w 完全に地下ノリの曲を韓国の作家陣でよく作ったなとむしろ感心するぐらいなんだが、ここまで突き抜けると、「いい曲かそうでないか」という楽曲派的な基準の他に意味が生まれてくると思うのよ。
僕は”流行歌”として素晴らしいんじゃないかと思う。実はそんなに嫌いじゃないんですよw
忙しい朝に、歯ブラシを加えてテレビを見ながら「ごーごーさまっ フフンフン♪」と口ずさむかもしれないし、花火帰りの短い丈の浴衣を着た若者たちが運転する車から「ごーごーさまっ おっおっおー♪」と聴こえてきて、窓から投げ出された珊瑚とハイビスカスの腕輪をした腕を見送るかもしれない。親戚が集まって子どもたちが寝静まった夜に、扇風機と網戸から吹く風を感じながら、カウントダウンTVの音だけが鳴り響く部屋で「ごーごーさまっ おっおっおー♪」を聴くだろう。いつかどこかでテンションが上がれば「ごーごーヘヴンっ おっおっおー♪」と僕らは間違って歌うはずだ。それぐらい、「おっおっおー♪」の歌詞は天才だと思う。日本の夏の日常に完全に溶け込んでいく。そしてKARAの曲では珍しく”バカノリ”で騒げる歌。カラパラ覚えたかおまいら!

というか、この曲をGirl's Dayが歌ってたら素直に納得する人もいたような気がするw


あと作曲がハン・サンウォンなのは聞いてたけど、共同作曲の「Lee Sang Ho」って「이상호」なの?
CUBE系やT-araに曲書いてるひとと一緒なのかな。同一人物なら、Beast「Shock」「Beautiful」「Special」, G.NA「Black & White」, T-ara「ウェイロニ」, 4Minute「I My Me Mine」の作曲者。あとkimzart(김짜르트)は、主にKARA正規2集で関わった人で、「魔法」「AHA」の編曲、「モレモレ」「Let It Go」の作・編曲をやった人。韓国の方が「AHA2だ!」っていう感想をもってしまったのも理由がない訳じゃなかったのねw